最初に思いついた時はよくある没ネタ

事の始まりは今年(2017年)の1月9日、友達の家へ遊びに行った帰り、そろそろ本気で5月のコミティアに出す漫画のネタ考えなきゃなと、音楽を聴いてインスピレーションを高めるため、自転車を押して駅から帰路に着いた時のこと、色んなネタが浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返すうち、一つのネタについて考えていくようになりました。
男女の恋愛…、高校生…、二人のきっかけは写真…。
最寄り駅ではない少し離れた駅だったので、自転車でも30分くらいかかる距離、歩きで1時間半近く、じっくり頭の中で考えていたのですが、
家に着いた時に出た結論は“ボツ”でした。単純に面白くなく、描く気が起こらない。ありきたり過ぎてこのネタで面白いものが出来るなんて全く想像がつきませんでした。
でもこの小さな芽がこの先、自分の中で大きく成長していくことになります。

その後も漫画のネタが降りてこないかと気をもみ続けて、あれこれ考えましたがどれもパッとしないものばかり。ただそうして考えをめぐらせている時、たま~にこのボツネタを何気なく思い出しては小さなエピソードが生まれ、それは気がついた頃には漫画として一本描けるくらいにまで膨らんでいました。そんな中、自分が恋愛モノを描くとしたらどうしたいかな?と考えたところ、

●男か女、どっちかに偏ったものじゃなく、どっちが主人公でも話が成り立つくらいお互いの物語をしっかり作り上げたい
●主人公=読者という目線で読めるように主観(一人称)で描いてみたい
●主観なので主人公が気づいているところ以外は相手の心情が読み取れるような漫画的表現(照れとか冷や汗とか)は描かないようにしたい
●一目惚れではなく、徐々に好きになっていくようにしたい
●ということは主人公=読者なので、ヒロインは読者が初見で可愛いと感じない容姿にしたい
●でも、主人公の想いが高まるにつれ、その心情の表現方法として徐々にヒロインを可愛く見えるようにしたい


などなど色々試してみたいことが増えてきて
「これは今まで自分が描いてきたものとは全然違うものになりそう」というワクワク感でいつの間にか描く意欲がMAXになっていました。しかしそれと同時に「こんな設定、本当に描ききれるのかな?」という、下手すりゃ大コケするかもという不安が生まれていました。
今までの漫画制作では、自分で考え描き終えるまで他人の意見を聞くことはなかったんですが、心情描写メインの物語は今までほとんど経験がなく、ましてや恋愛ものは初めてのことだったので、友人にこのネタについてどう思うか聞いたところ、
「面白そう」と言ってくれたので描く決意ができました。



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