今回の作品は終始、試行錯誤

プロットとネームさえ出来てしまえば後は描くだけ。ってのが今までの流れでしたが、今回はプロットから仕上げまで、ずっと悩み迷いながらの創作でした。だからこそ半年で描き上げられたのがとても嬉しかったです。常々感じていた自分自身の表現力の物足りなさ、わかっているのにどうしたらいいかわからず、今まで深く考えて来ませんでしたが、今回はその部分にメスを入れることができたので、この作品をきっかけに、もっともっと表現力の幅が広がれば嬉しいです。

右の1ページは、花火会場で二人が花火を見上げてるシーンです。二人が実際見ているのは花火なんですが、
このページを一枚の絵として見ると、3コマ目ヒロインの視線の先には2コマ目の主人公がいて、5コマ目の主人公の視線は3コマ目のヒロインに向いています。お互いの心は相手に向いているのに、お互いそれに気づいていないというのを表現しました。もっとこういう色んな意味を含んだ表現が出来るようになりたいです。

恋愛漫画で学んだのは人を描くこと

今回の作品は終始大変ではありましたが、すごく楽しくもありました。人を想い、人を感じ、人を知る。プロットを練る段階で、主人公になったつもりで、ヒロインのことを想い、ヒロインの気持ちを考えました。ヒロインになったつもりで、主人公のことを想い、主人公の気持ちを考えました。漫画はフィクションだし、面白くなければ読んでもらえないので脚色もしますが、面白くしようという事に固執せず、丁寧にしっかりと共感を得られるように人の心を描けば、それなりに読んでもらえるものになるんだという事を実感しました。まあ言うのは簡単ですよ、実際普通にストーリー考えてた方が楽ですし(笑) ストーリーを考えたり、キャラを考えたりしてる間は一人の時間なので特にネタ出しに引っかかりさえしなければ精神的にキツイ事はありません。「うちの子」といって沢山のキャラの設定を考えるだけの人が多いのもただ単純に楽しいからだと思います。でもそのキャラたちを人として動かすのは簡単なことじゃありません。一人一人に感情があり、個性がある。自分は今回人を動かしてみて、自分の場合はせいぜい数人が限界だと悟りました。でも世の中には沢山の人をちゃんと描き分けてる人がいて、それを見ると尊敬してしまいます。きっと他人の気持ちを理解できる人であればある程、その能力が高いんだろうなと思います。自分ももっと色んな人を描き分けていけるようになりたいので、実生活の人間関係を疎かにせず、周りの人の様々な思いから目を背けず、精神的に成長できればと思います。

あとがきは以上です。結局前作のあとがきより長くなってしまいました(汗)色々な想いを込めて描いた作品だったのでついつい長くなってしまいましたが、これ以上は読むのも大変かと思うので今回はこの辺で締めたいと思います。文章を簡潔にまとめる力も自分はつける必要がありますね( ̄∀ ̄;)
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

多少ネタバレも含みましたが、もしまだ作品を読んでない方で気になった方は右のリンク先にてダウンロード販売を開始しましたのでダウンロードしていただけると嬉しいです。それかイベントでも本を販売(500円)してるので、そちらでもご購入いただけます(´∀`)

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最後に今回の作品のクイズを作ってみたので、暇な時にでもやってみてください(笑)
答えは「A:」の横をマウス等で反転させれば見れます。


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