裏話その8 少し仲良くなりました
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印刷されない場所への描写、海中のシーンや、ジャングルのシーンなど単純に背景が多いんですがたまにちょっとした物語だったりすることもあります。創作中にその場のノリで何となく描いてるので自分自身も描いたあと忘れちゃうことが多いんですが、今回は一部覚えていたのでお見せしたいと思います。 |
それはこのシーン、地下駐車場で親子連れと出会って、エレベーターで1階に上がるコマですが、本編ではコマの枠があるので子どもたちの頭しか見えないんですが、カンナと女の子はコミュニケーションを取っていて、
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コマ枠を非表示にすると女の子がカンナに自分のポーチに入っているアメ玉をあげています。
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このコマの一つ前のコマで何気なく描いた女の子の表情が少しカンナに関心を示しているような気がしたので、ここのコマを描いてる時にこれまた何となくこんなシーンを描いてました。そしてこのシーンの流れは次のページにも引き継がれ、1階に到着した時に女の子の手にはポーチがあります。
きっとこの女の子は家族でいる時は末っ子気質で甘えん坊なんだろうと思いますが(登場時はお父さんの腕に引っついてるし)、自分より年下のカンナを見てお姉さんとしての感覚が少し芽生えたのかもません。またカンナもそれを感じ取ったのか珍しく照れた表情をしてますね。今思えばこの物語ではカンナは大人との絡みばかりなので、唯一の子ども同士の絡みで、子ども同士だからこその表情を見せたのかもしれません。他人事みたいに書いてますけど、こういう突発的に描いた部分は自分自身深く考えてないので描いてみたらこうなった、という感覚です。
描いたけど結局非表示のままにしたのは、進行上なくても問題ない部分なので、ページ全体の見た目のバランスとか考えてネーム通りにしました。
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裏話 おわり
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裏話は以上になります。この裏話、できればコミティア140の前に、って思ってたけど、書いてみたら思った以上に時間がかかったので全然無理でしたね。。「ちいさなせかいのだいぼうけん」は表現力にチャレンジしたくて描いた作品です。現実世界ではなく、異世界ファンタジーでもない、子供のイメージというもっとも自由度の高い世界で、どれだけ自分のイメージを拡げて表現できるか試してみたいと思いました。なので描き込みも多くなりしんどい時もありましたが、今まで描いてきた作品で一番表現することの楽しさを感じれた作品になったと思います。最近は描くのが遅くなるのであまり力を入れ過ぎないようにする事を意識するようになりましたが、ハマり込んで一心不乱に描きこんでいる時って結構楽しいです(笑) |
←こんな絵を描いて壁に貼ってはみてますが、「6割って具体的にどうすりゃいいねん」となかなか緩急の緩がわからず困ってます。
ある程度手を抜いて描くと悔いが残ってしまって…。
と、ここで語る事ではありませんでした。すみません。
裏話、いかがでしたでしょうか。結局のところこういうものって、自分が作品を描いた時の状況を記録する備忘録的な意味のほうが強いのかなあなんて思ったりもしますが、暇つぶしにでもなったのなら幸いです。
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この度は長々とお付き合いいただきありがとうございました!! |
さて、次はいよいよ『ジョンは今日も主役じゃない』ですね、これが本筋のストーリーです。「ちいさなせかいのだいぼうけん」はあくまでもスピンオフ作品。
2019年の春に描き始めてから、他の作品を描いたりして後回しになってましたが、2022年5月11日時点で残り7ページ。次のコミティアは9月4日、間に合わないはずがない!!
と、ちょい自分を追い込んでおいて頑張りたいと思います。
その他にもシリーズ化しておいて全く進んでない星に願う話もありますし…(全然願ってないけど)
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