過去の自作漫画のキャラの成長した姿

友情出演といえばもう一つ、サイト内で公開してる「呪いの森」に出てくるキャラも出ています。主に高校のシーンでモブキャラをたくさん描かなきゃならなかったので、ちょうどいいやと思い、当時小学生だった主人公「益井絆」の友人たちが高校生として描かれています。「呪いの森」は15年前の作品ですが、作中では高校生なので8年後の姿ですね。当時は設定として友達の名前も付けてあったのでそれも載せておきます。
左が「呪いの森」登場時の小学生の姿で右が今回登場した時の高校生の姿です。
※右下の女の子は名前を付けてなかったようなので名無しじゃ可哀想だと思い、今つけました(笑)
田村 健 結城 朋 石井 哲典
白石 圭 西嶋 仁(じん) 飯田 沙織※

とにかく心情描写が大変だった


ブログやら、本のあとがきやら、友人には会った時になど話していましたが、今回は本当に心情描写に苦労しました。というのも、今まではストーリー重視で物語を作っていたので、キャラクターはあくまでストーリーを進行させる「役」でした。ストーリーを破綻させるような事は例え心の中でも語ってはいけません。いえ、そもそもキャラをそこまで自立するほどに掘り下げていませんでした。物語の表面的な、目で見える部分をいかに面白くするか、そこばかりに囚われていたため、それを描くことにページ数を消費してしまい、各キャラの心の動きまで描きこむ余裕がありませんでした。しかし今回は恋愛モノなので、各々のキャラの心の動きが軸になっていきます。そこで必要になってくるのが心情描写です。背景であれば探せば資料はある程度出てきます。動きも人形や自分自身を鏡に映す事で具体的な構図を手に入れることが出来ます。でも心情描写は??今までもたまーに描く事はありました。でも、その心情描写さえセリフに変えて表情と言葉で表現していたので、抽象的な表現方法が自分の中に技術としてなかったんです。人の心、心情描写が軸となる物語で面白いところは周りに見せる言動と思ってることが違うところにあります。どうしたって心の内の抽象的な表現が必要になってくるのです。なので、今回は作品を作りながらたくさんの少女漫画を参考にしました。幸い家には雑誌がゴロゴロしていたので、ただ読むのではなく自分の技術として取り入れる気持ちで読みました。そして実際に描いたのは一部ほぼパクリです(笑)

ここでちょっと話が逸れて持論を述べたいと思うのですが、世間一般的には「パクリ」って良くないこととされていますよね。でも
パクることってそんなに悪くないと俺は思ってます。それが自分の成長のためならば。
パクってパクってパクリまくってそれが結果的に自分の技術になるなら、パクることに意味はあります。絵に関していえば、「上手い人の絵を真似れば上達するよ」と言う人がいますが
「真似る」なんて生ぬるい、上手い人の絵を「パクった」方がより上達できます。でもパクる人の中にはパクってばかりの人がいます。これは多分なかなか上達しないと思います。模写はある程度「見る」力が備わった人であれば、模写する対象のクオリティが高ければ、その分クオリティの高いものが描けます。でもそれは単なるコピー。目から入った情報を手に伝えてるだけです。そういう人が想像で絵を描くと大抵クオリティがガクンと下がったものが出来ると思います。見たものを写すだけではイメージ力が付かないんです。だから俺は、自分の絵を描いて、自分の絵を描いて、自分の絵を描いて、他人の絵をパクって、自分の絵を描いて、自分の絵を描いて、自分の絵を描いて、他人の絵をパクって…というのを繰り返してます。こうしてると自分の絵でどの部分の意識が低いかが見えてきます。上の15年前に描いた「呪いの森」のキャラクターを見てみてください。あの当時は耳が極端に小さくなったり、頭がでかかったりしてます。でも当時はそのことに気づいていませんでした。色んな方の絵をパクってるうちに気がつき修正するようになりました。パクる時はただパクるのではなく、自分が普段描く絵を思い出しながら描くといろいろ気づけたりしますよ。

…ちょっとと言いつつだいぶ話が逸れましたが、戻ります(笑)
心情描写は感覚としてまだわからない部分が多いのでダイレクトにパクる事で感覚を身に付けたかったんですが、想像以上に少女漫画の技術が高すぎて、特にトーンに関してですが、
「え?ここにこのトーンを貼るの!?」とか「これはどうやって加工してるんだ??」とか「トーンを重ね貼りしてるのはわかるけど、どのトーンを重ねてるのかよく分からない…orz」などパクりにパクれない状況に陥る始末( ̄ー ̄;) 結局わずかに得た技術+自分の拙いイメージでなんとこさ描き上げましたが、技術的にまだまだ足りないのは実感しつつも、どこをどう修正すればよくなるのか、まだちょっとよくわかっていません。。    


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