裏話その7 今回の話はじょじろ~の経験談!?
この項は3つに分けてお話ししようと思います。まずは1つめ。
◆イマジナリーフレンドの白いクマさん◆
女の子が持つものにしては地味であまり可愛らしさもないぬいぐるみだと思った方もいるかもしれません。じょじろ~が兄から受け継いで幼少期に持っていたタオル地のぬいぐるみ、それこそがこのくまさんのモチーフとなっています。今はもう実家に残っているかさえ不明ですが、おそらく3歳くらいまで持っていたと思います。
じょじろ~自身はイマジナリーフレンドはいなかったので、このくまに対しても特に思い入れはありませんが、子どもの頃初めて手にしたお友達、というコンセプトで一番にこのくまのぬいぐるみが浮かんだので採用しました。
ちなみにこのくまで人形遊びをしてたかどうかは全く覚えていませんが、してたとしても語尾に「~でやんす」っていう喋り方はしてなかったでしょう。
続いて2つめ。


子どもなんてそんなもんですから。
◆今回の舞台、デパート「日出屋」◆
冒頭2ページ目の1コマだけでしかデパートの外観は描かれてませんし、セリフとしても出てこないので印象に残ってる人は少ないと思いますが、「日出屋(ひでや)」というデパートは架空のお店です。ですがモチーフとなったデパートは存在します。日出屋のロゴを見て知ってる人はピンと来た方もいるのではないでしょうか?そう、「忠実屋」です。…なにそれ?って人の方が多いのかな?かつて首都圏で展開してたスーパーマーケットで、1994年にダイエーに吸収合併されその姿はなくなってしまいました(若い人は知るわけないね)。じょじろ~の実家がある鶴ヶ島にもあり、幼少期~小学生時代のデパートといえばこの「忠実屋」でした。3階のおもちゃ売り場にはフリープレイできるゲーム機が置いてあって(当時はスーファミとかだったかな)、行くと大体大学生くらいの兄ちゃんが陣取ってプレイしていました(今思えばあれはニートだったと思う)。そのゲーム機の横にカードダスの本体が設置されてて、たまにお金を入れると延々と回し続けられる(つまりカードがどんどん出てくる)不具合が起こっていたんですが、その様子を見てた兄ちゃんに「お店の人にちゃんと返せよ~」と言われ『こいつに言われるの、なんかむかつく』と思ったのは懐かしい思い出です。返すつもりだったのに言われたことが余計にね。
そんな忠実屋ですが、上記の通り1994年にダイエーになり、その後もどんどん錆びれて行って、そのうち「popola」という謎の屋号に代わっていました。今ちょい調べたら2005年にダイエーが撤退したらしいですね。もうこの頃になると3階建てのデパート内はあちこち空きスペースがあり、1階は食料品が売っててまだ人の姿はありましたが、2階は一角だけ婦人服売り場が残ってたけど他はリサイクルショップ風の怪しげなお店があったくらいだった気がします(もう完全にうろ覚え)。ただ3階はブックオフが入っていたので当時朝から晩まで立ち読みするために訪れた事が何度かありました。おもちゃ売り場はもうありませんでした。「ポポラ鶴ヶ島」でググると個人のブログで雰囲気ヤバイ店内写真が見れると思います(閉店前日の様子として載っていますが数年前からこんな感じだったかと…)
そうそしてそのpopolaも老朽化のためか閉店後は取り壊され現在跡地はマツキヨとベルクの統合施設となっているみたいです。
忠実屋だった頃、1階には「花いちもんめ」というラーメン屋が入ってたけど好きだったなあ(醤油ベースのストレート細麺)。レトロな雰囲気が秀逸な「エトワール」という洋食レストランもあり何度か家族で足を運びました。店内にはゲームテーブルがありましたね。懐かしい。「花いちもんめ」はどうなったかわかりませんが、「エトワール」は鶴ヶ島の隣駅「霞ヶ関」(都内の霞ケ関とは別です。地下鉄サリン事件の時は一瞬ビックリしたけど)の駅前に移り今も営業してるらしいです。行きたいかも。
懐かしのローカルネタは語ることがどんどん出てきてヤバい…。
それだけ思い入れのある場所ですし、少しずつ寂れていき、今はもう建物すら残っていないことが今更になって寂しく感じたので、この漫画では現役続行、更に業績を伸ばしショッピングモール並みの規模まで発展したデパート!として描かせていただきました!!
漫画ってこういうことできるからいいよね!!
ちなみに「日出屋」の由来ですが、「忠実屋」⇒「忠実」⇒「Fidelity」⇒「Fidel」⇒「日出(る)」⇒「日出屋」という大雑把な連想ゲームで決まりました。
「誠実屋」とかにすればチューリップの花言葉(誠実な愛)にも近くなったのに。今更ですが。
では3つめ。

↑これが日出屋の基になったデパート「忠実屋」のロゴ。描かれているマーガレットの花言葉が「忠実」だそう。
このロゴを基に日出屋のデザインをしました(↓)。花をチューリップにした意味は…特にありません。



↑今は取り壊されましたが、実際にあった建物を写真を参考に描きました。ショッピングモール化した設定なので実際よりちょっと大きめに描いてます。
◆カンナのデパート内での行動パターン◆
ここまで2つ、自分の幼少期の思い出がベースとなっていました。そして最後の3つめ。これもまた幼少期の自分がベースになっています。
デパートに行くと、まず興味のある所へ行ってしまう。親の目なんて気にしません。(カンナは様子を窺っていましたけど)
そして興味のあるものを一通り堪能したら周りに親がいないんですよね。実際は親がいなくなったのではなく、自分が興味のある方へぐんぐん進んでいっただけなんですが。自分はエスカレーターで階を移動しておもちゃ売り場とかに行っていた気がします。そして当然迷子となるわけですが、親は探しません。呼び出してもらった方が早いですから。売り場のお姉さんに声を掛けてスタッフルームみたいなところに連れていってもらい親を待ちました。
またこれは今の実家がある鶴ヶ島ではなく、引越す前(3才くらいの時)都内の団地に住んでいた頃の話ですが、その団地は10階以上の高さがありエレベーターが設置されていました。これに一人で乗ってみたい(操作してみたい)と思い、親と一緒に買い物に行くフリをして団地を出た時に「やっぱり帰る」と言って一人で帰る口実を作って乗る作戦に出ました。親は一人で帰れるのか心配してましたが、家では兄貴が留守番をしていたし、僕自身も大丈夫と自信満々な様子、加えて家の前という事もあり気をつけてねと許可してくれました。うまく行ったことに喜んでエレベーターに乗り込みましたが、実際乗ってみるとイマイチ操作の仕方がわからず、3階に住んでいたのに最上階まで行ってしまって扉が開いた時のいつもとちょっと違う雰囲気に戸惑ったのを覚えています。(その後自分の家と同じ位置にある家のインターホンを鳴らしたら全然知らない人が出てきてビックリして泣いてしまい、その人に家まで送ってもらった笑)
とまあ、ここに書き出してみると割とまんまのところもありますね。
実際この漫画を読んだ父からは「じょじろ~の幼い頃を思い出すね」と感想をいただきました。ええ、全くじっとしてないがきんちょでしたよ。
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